1日の労働時間が12時間。休みはないので一月の勤務日数は30日。では一月の労働時間は?というと360時間。仮に1年間ずっと続けたらメンタルや体調や収入はどうなるのか?
こんにちは、せぶんです
今回は ”長時間労働” についての内容です。
このサイトの記事を多く読まれている人は知っていると思いますが、私は店長をしています。
その割にはお粗末な内容が多いですな、というツッコミも受けてしまいそうですが、そこは優しく見守ってください。笑
ということで、本題に入っていきたいと思います。
たぶん、私と同じような環境の人も少なからずいるだろうと想像しています。
- 同業者の人
- 店長をしている人
- 管理職をしている人
まさに今こんな環境で仕事をしている人や、働きすぎじゃない?と感じる人に読んでもらえればと思います。
- 1日12時間を30日続けると労働時間は360時間です
- 1ヶ月の基本の労働時間は約180時間
- そんなに仕事して手当てはつくの?
- 年代ごとに感じていた感覚はこんな感じです
- それでもその仕事を続けるべきなのか?
- まとめ:長時間労働から得られるものは「心身の疲労だけ」。失うものの方が圧倒的に多い→転職も視野に入れよう
1日12時間を30日続けると労働時間は360時間です
当たり前のことですが、1日12時間を30日続けると、1ヶ月の労働時間は360時間です。
あれ?休みは?となりますよね?
結論を言うとありませんでした。そう、休みはゼロです。改めて考えると恐ろしい・・・。
こんな環境の中で私は仕事をしていました。それもかなりの期間。失ってしまった時間は今となっては取り戻すことは難しいです。
- 休みがないとかありえない
- そんな職場はやめれば良い
- 過労死のラインを超えてない?
こんな意見がありそうですが、全てその通りです。それぞれの理由について、少し掘ってみます。
休みがないとかありえない
世間一般ではありえない話ですが、現実的にはよくあることです。
ということが言えてしまうので、私はすでに感覚がずれてしまっているかもしれません。
休めない理由は
- 自分がやらないとという ”責任感”
- 仮に予定を入れたところで ”予定通りにいかない”
- 予定を組むということを ”無駄に感じるようになる”
という感じで、自分がやらないととか、予定を入れたところで穴埋めをしなくてはいけなくなるから、「予定を組むという行為」自体が無駄に感じるようになる。→どうせ仕事に出るんだったら初めから仕事にしといた方が気が楽。
という発想になってしまいました。なので、正確には休めない×→休まない◯の方が表現としては適切かもしれません。
とはいえ、本当に人がいなくて休めない時期も多々あったんですけどね。
そんな職場はやめれば良い
ここまで見ると、やめれば良いんじゃない?と思いますよね?
今となってはそう思うのですが、あまりにも忙しすぎると心のゆとりがなくなります。
ゆとりがなくなると、まともな思考ができなくなるんです。
なので、いつか辞めようとは考えるものの、まずは「目の前の1日を何とか終わらせていく」ということしか考えることができなくなってしまいました。
心身のバランスがこの時点で崩れてしまっていますね。ちなみに私も何度か壊れた経験があります。当然ですよね。
過労死のラインを超えてない?
今ではよく聞くようになった「過労死」というワードがあります。
厚生労働省が定めている過労死の基準としては、一月の労働時間が253時間、残業が80時間を超えると過労死の原因になるとされています。
当時の私は少なくとも360時間は働いていたので、軽くこのラインは超えています。
1ヶ月の基本の労働時間は約180時間
では1ヶ月の適正な労働時間はどれくらいなのかというと、法定上では約173時間くらいになっています。
ちなみに残業は?というと、1ヶ月に30時間を限度として定めています。
とはいえ、多少の残業は仕方のないことだと思いますので、おおよそ180時間くらいが基本の勤務時間数になるということですね。
ということは、私は一年で他の人の2年分を働いていたということになります。これを10年続けると、×2で20年。20年続けると40年。40年というと、計算上はもう定年退職をしても良い年齢です。
そんなに仕事して手当てはつくの?
それだけ働くんだからそれなりに給料はもらえるのか?というと、何も変わりません。
世間では残業手当というものがあるようですが、職責手当をいくらか支払うことで、みなし残業分を出してますよ!という風に持っていかれます。
なので、残業をしようがしまいが何も変わらないということ。
ちなみに時給に換算するとこれくらい
さすがにこれはちょっと・・・ということで時給に換算することにしてみました。
当時の給与は固定で30万円。(すべての手当込みの金額です)
基本給を30万とすると、300,000円 ÷ 360時間 = 833,3333
エッ!?時給にすると833円?薄々は感じていたものの、きちんと計算をするとアルバイトの人とはほとんど変わりません。
この辺りがサービス業の見えない闇の部分ですね。
これがすべて支給されたとしたら、計算は省略しますが最低でも倍の収入をもらう権利はあるということになります。
年代ごとに感じていた感覚はこんな感じです
私が当時の年代ごとに感じていることをまとめてみました。
20代
とにかく頑張って成果を出したい!ぶっちゃけお金はもらえた方がありがたいけど、お金だけのために仕事をしているわけじゃない。
自分が頑張ることで成果を出すことができ、上司が喜んでくれさえすれば良い、と考えていた時期でした。
当時の自分にアドバイスするなら、頑張るのは良いけど、もらうものはもらいなよ?と言いたいです。
30代
基本的には20代の時と変わりません。
この頃に考えたことは、このままの状況があと数十年続くとするとマズイ。
ということ。
会社には感謝されるのですが、自分にはいろいろあったけど頑張ったと、いう自負しか残りません。
なので、かなり遅いのですが、この辺りから考え方を変えていくようになります。
今
で、今はというと、無駄な残業や労働をやめました。
まだすべての無駄な労働をなくすことができたわけではありませんが、少なくとも時給換算したときに人並みの金額にすることはできてきていると思います。
時間には限りがあるので、いかに有効に使えるかということを意識するようになりました。
それでもその仕事を続けるべきなのか?
今の仕事を続けるのか?転職をするのか?どっちが良いんだろう。
ここが悩みどころだと思います。
結論としては人それぞれになってきます。少しあやふやな感じになってしまいますが、安易に転職しましょうとはさすがにいえません。
もし、やりたいことがあったり、専門的なスキルを身に付けたいものがある人については絶対に挑戦した方がいいと思います。
もちろん失敗することもあるかもしれません。ですが、身に着けたスキルが専門的であるほど、今後は自分の価値を高めてくれる資産になるはずです。
私と同じ環境の人はどうしたらいいのか?というと、独立できる環境であれば絶対に独立をするべき。その理由はやることは変わらないからです。
同じ仕事をするのであれば、絶対に収入を増やせる可能性が高い方に身を投じるべきです。今の私はここで失敗をしているので、出来るだけ早めに判断をした方がいいと思います。
まとめ:長時間労働から得られるものは「心身の疲労だけ」。失うものの方が圧倒的に多い→転職も視野に入れよう
最後にまとめていきます。
ここまでいろいろと書いてきましたが、管理職をしている人ほど ”長時間労働” という環境に巻き込まれやすいと思います。
長時間労働から一つだけ得られるものを挙げるとしたら、「心身の疲労感」だけ。
心身が疲れる→仕事に対するモチベーションが落ちる→働くという意欲がなくなってくる→仕事を辞めたくなる。
さらに失うものもたくさんあります。
- 家族や友人との時間
- 心のゆとり
- 自分の時間
残念なことに私はすべてを失ってしまいました。ですが、今は少しづつ改善をすることができるようにはなりました。その証拠に今回のような記事を作成することができています。
特にサービス系の管理職をしている人は、本当に今の環境を5年後、10年後に続けることができるのか?ということを一度はイメージしてみて欲しいです。
独立ができる人は独立を1日でも早くした方がいいと思います。転職ができそうな人は転職をした方がいい。資金を貯めたい人は資金が今の環境で貯めることができるのか?をもう一度考えてみましょう。
今の環境を変えたい!と感じる場合は、転職サイトへ登録だけでもしてみて、今より少しでもいい環境を探してみましょう。